PowerBIで日付の月末日や月初日を取得したい場合に、超便利なDAX関数がEOMONTH関数です。30日足したりして、月末日~と表示させる方も見られますが、月末日が31日や29日もあるので汎用性が低いやり方ですので、EOMONTH関数をうまく活用したほうがよいです。
・EOMONTH関数の使い方
・EOMONTH関数で月末日、月初日の取得
その日付の月末日や月初日を取得できるだけでなく、指定月後の月末日まで取得できます!PowerBIで日付をシフトした列を作りたい場合に、超便利なEOMONTH関数です。
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▶【PowerBI】よく使うDAX関数の使い方、構文まとめ
月末日を取得できるEOMONTH関数
EOMONTH数は、その名の通り
End of Monthを意味しており、指定された日付の月の最後の日付を計算できます。
【EOMONTH関数】
日付の月末日を計算する関数
・構文
EOMONTH(<start_date>, <months>)
=EOMONTH(日付,月数)
日付:日付列を指定
月数:何か月後、前の月末を表示したいか
つまり、
指定した月数後や前の月末日を表示できる
例えば、
=EOMONTH(2025/4/1,0)
であれば、「2025/4/30」が返ってきます。
=EOMONTH(2025/4/1,1)
であれば、「2025/5/31」が返ってきます。
EOMONTH関数を使えば、簡単に指定した月末日を取得できます!
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【結論】EOMONTH関数とは?
=EOMONTH(日付,月数)
指定した日付から、指定した月数後の月末日を取得できる関数
EOMONTH関数で月末日、月初日の取得
現在、下記の日付列を持った売上データをPowerBIに取り込んでいる状態です。
◆EOMONTH関数で月末日の列を取得
「ホーム」→「新しい列」をクリックし、EOMONTH関数で月末日の列を追加します。
月末日 = EOMONTH('購入リスト'[日付],0)
日付列に対する月末日を表示
0を入れることで、その月の最終日を計算していることになります。
◆EOMONTH関数で指定月後の月末日を取得
続いて、指定した月をシフトさせて月末日の列を追加していきます。
月末日(2か月後) = EOMONTH('購入リスト'[日付],2)
2を入れることで、2か月後の月末日を表示させることができます。ちなみに、2か月前であれば、「-2」を入れればOKです。
◆EOMONTH関数で月初日を取得
最後に、月初日を計算していきます。
月初日 = EOMONTH('購入リスト'[日付],0)+1
月末日から1日足せばよいので、月末日の計算式に「+1」を入れればOKです。
【結論】EOMONTH関数
・月末日の列を取得
=EOMONTH(2025/4/1,0)
・指定月後の月末日を取得
=EOMONTH(2025/4/1,2)
・月初日を取得
=EOMONTH(2025/4/1,0)+1
EOMONTH関数まとめ(PowerBI、DAX関数)
EOMONTH関数を用いて、月末日や月初日を取得する方法を説明しました。
今回のまとめ
・EOMONTH関数とは月末日を取得できる関数
・EOMONTH(日付,月数)の月数に何か月後かを指定
・月末日+1をすれば月初日を簡単に求められる
日付のデータ形式の計算は意外とやっかいです。EOMONTH関数は、在庫や仕掛管理などで、月末日や月初日を求めたい場合に非常に便利です。
下記でPowerBIの便利機能やDAX関数一覧をまとめています。ぜひご参考下さい!
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