割り算のDAX関数であるDIVIDE関数の使い方を紹介します。
例として、売上高、利益からDIVIDE関数で割り算し、
利益率をメジャーと新しい列で作成する手順を紹介します!
DIVIDE関数の説明
DIVIDE関数は除算(割り算)ができる関数です。Excelはスラッシュを使って「=A1/A2]のように入力しますが、DAX関数ではDIVIDE関数を使います。
【DIVIDE関数】構文
DIVIDE(<numerator>, <denominator> [,<alternateresult>])
numerator :分子
denominator :分母
alternateresult:0による除算がエラーになった時に返す値
つまり
= DIVIDE(分子,分母, 0)
でゼロ除算を自動的に処理してくれる割り算の関数です。
DIVIDE関数で割り算の事例
メジャーで追加
下記で作成したテーブルに割り算で利益率を追加していきます。
◆新しいメジャーで割り算

各国、製品項目別の「売上高」「利益」のテーブルがあるとします。
「利益率」=「利益」÷「売上高」
なので、新しいメジャーを追加してDIVIDE関数で割り算してデータを作っていきます。
まずは”ホーム”⇒”新しいメジャー”をクリックし追加します。

メジャー = の部分にDIVIDE関数を用いて「利益率」を作成していきます。

メジャー名:利益率メジャー
割り算で利益率の算出構文
= DIVIDE(SUM(‘生データ'[利益]),SUM(‘生データ'[売上高(割引後)]),0)

メジャーは集計関数のため、分子/分母はSUM関数で!!
作成できた利益率メジャーのデータをテーブルに入れてやると完成です!

割合パーセント表示させたいので、利益率メジャーを選択し、”書式”⇒”%”で変更します。

DIVIDE関数を使って、割り算し利益率を新しいメジャーで追加することができました!
【関連記事】
▶メジャーと新しい列の違い、データ加工方法
▶PowerBIでパレート図の作成
新しい列として追加
次に新しい列として割り算で利益率を追加していきます。こちらは、Excelで利益率のデータ列を追加し、グラフ化するイメージですね!できることは一緒なので、メジャーを使うよりもこちらの方がデータが見えるので安心な方が多いです。
◆新しい列で割り算
データに新しい列を追加するので、レポート画面ではなく、データ画面を出します。

さっきと同様に、新しい列を追加してDIVIDE関数で割り算し「利益率(列追加)」を作成します。
まずは”ホーム”⇒”新しい列”をクリックし追加します。

列 = の部分にDIVIDE関数を用いて「利益率」を作成していきます。
列名:利益率(列追加)
割り算で利益率の算出構文
利益率(列追加) = DIVIDE(‘生データ'[利益],’生データ'[売上高(割引後)],0)

メジャーは集計関数を使う必要があるため、DIVIDEの中身はSUM関数で指定する必要がありますが、新しいメジャーはExcelと一緒で、このデータに計算式を追加するので、データ列の指定でOKです。
ちなみに、データ列を指定する場合は、「’」シングルクォーテーションで候補が出ます!
メジャーと同様に、できた利益率(列追加)をテーブルに入れてやると完成です!

デフォルトでは集計方法が「合計」になっているので「平均」に変更しましょう!

DIVIDE関数を使って、割り算し利益率を新しいメジャーで追加することができました!

よく使うDAX関数リスト
下記でPowerBIでよく使う
ドリルダウン、スライサー、リレーションなど、
よく使う便利機能9選とDAX関数をまとめているので、ぜひご参考下さい!
【おすすめ学習方法】
PowerBIは参考書もあまり発売されておらず、ネット情報も少ないです。個人的にはUdemyでの動画学習で深く学べました。セール中だと2000円程度で数十時間の講義が買えます!

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最後まで読んでいただきありがとうございます!
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