PowerBIでグラフ作成後に人別、製品別、時系列別などで傾向を把握したい場面があるかと思います。
そんな時に、スモールマルチプルの機能を使えば、
「グラフを一気に可視化」できます。
棒グラフや折れ線グラフを比較したい条件別に一元的に視覚化できます。
簡単に設定できるので、ぜひ試してみて下さい!
スモールマルチプルとは?
スモールマルチプルは簡単に言うと
条件別にグラフを分割して表示できる機能です。
今回は、下記のように売上の棒グラフや折れ線を「性別」「地域」別にスモールマルチプルを設定し、分割表示させる方法を紹介します。
▼スモールマルチプルで「性別」「地域」別の棒グラフ表示

▼スモールマルチプルで「性別」別の折れ線グラフ表示

スモールマルチプルでグラフの一括表示
PowerBIで作成した折れ線グラフや棒グラフに「性別別」「年齢別」でスモールマルチプルでグラフを一括表示していきます。
◆使用するデータ
PowerBIにインポートしているデータは下記の通りで、
「製品」「日付」「性別」「売上」などがのった購入リストになります。

◆グラフの作成
このデータから月別の平均売上グラフを下記のように作成しました。
横軸に日付テーブルから「月」、縦軸に「売上平均」で折れ線グラフを作成しています。

グラフや日付テーブルの作成方法、リレーションシップの設定方法は下記をご参考下さい。
▶棒グラフや積み上げグラフの作成方法
▶PowerBIでカレンダーテーブルの作成方法、テンプレ公開
▶リレーション機能を使ってデータの連携
このグラフに分析アイコンから目標線を追加したのが下記です。

目標線の設定方法は下記をご参考下さい。
▶PowerBIで平均線や目標線をグラフに追加
◆スモールマルチプルの設定
作成した折れ線グラフにスモールマルチプルで「性別」別でグラフ表示していきます。
スモールマルチプルの設定方法は
ビジュアルビルドに層別したいデータを追加するだけ!
グラフのX軸やY軸のデータを入れた箇所に「スモールマルチプル」のデータを入れられる箇所があります。そこに、比較したい条件を入れてやればOKです。今回は「性別」を入れています。

グラフが変わっても同様に設定可能です!
例えば、棒グラフにスモールマルチプルで「地域」別の設定をすると下記になります。

これで、スモールマルチプルを用いて条件別にグラフの一括の表示の設定ができました!
スモールマルチプルで複数条件の設定
続いて、スモールマルチプルの条件を複数設定する方法を紹介します。
めちゃくちゃ簡単で、
スモールマルチプルのデータフィールドに続けて入れるだけです!

ビジュアルビルドの「スモールマルチプル」に条件を入れていけばOKです。
条件を追加して、各グラフが一気に自動作成されます!
今回の場合、「性別」×「地域」別のグラフが自動作成されます!
スモールマルチプルのレイアウト変更
デフォルトのレイアウトだと見にくいので、レイアウトを変更していきます。
レイアウトの設定も簡単で、
書式から列や行数のレイアウト変更が可能です!
視覚化→ビジュアルの書式設定から
スモールマルチプルで行数や列数を設定できます!

デフォルトだと2行×2行なので、見やすいように変更して設定してみて下さい!
列数や行数を変更すれば一元的にダッシュボードに表示させることができますね!
PowerBIでスモールマルチプルの設定方法まとめ
スモールマルチプルは一気に条件別にグラフを表示できるので便利です!
・スモールマルチプルは条件別にグラフを一気に表示できる設定
・層別したい、条件データをスモールマルチプルに入れる
・複数条件の設定はスモールマルチプルにデータを追加するだけ
・列数や一元表示は書式のレイアウト変更から設定可能!
スモールマルチプルは一気に条件別にグラフを表示できるので便利です!
簡単に設定もできますので、ぜひご参考になればと思います!
下記でPowerBIの便利機能やDAX関数をまとめています。
ぜひご参考下さい!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
記事が良ければぜひ、クリック応援よろしくお願いします☟!
コメント