PowerBIで取り込むデータが、扱いやすい縦持ちデータではなく、横持ちデータで困ることがあります。
クエリ内の「列のピポット解除」の機能で簡単に横持ちから縦持ちにデータ変換することができます!
【本記事でできること】
・横持ち、縦持ちデータについての理解
・横持ちのデータテーブルを縦持ち変換
・列のピポット解除機能の設定方法
縦持ち変換の方法はPowerBIもPowerQueryも一緒です。列のピポット解除を使えば一瞬ですので、ぜひご参考ください!
ExcelのPowerQueryでの縦持ち変換の方法は下記をご参考ください。(やり方はほぼ一緒です)
▶Excelのパワークエリで横持ちデータを縦持ち変換
横持ち、縦持ちのデータとは?
社内のデータなどを扱っていると、データ分析に適していない横長のデータで管理され、扱いづらい場面があります。
そこで、縦持ちデータに変換して扱いやすいデータ形式にする必要があります。

【横持ちデータ】
・横方向に列が増えていくデータ形式
・行と列に異なる項目が配置
・データ分析では扱いづらい
【縦持ちデータ】
・縦方向に行が増えていくデータ形式
・データ分析で扱いやすい!
「横持ちのデータだからPowerBIなどで分析できない…」とあきらめるのではなく、パワークエリを使って簡単に縦持ち化していきましょう!
【結論】
データ分析は縦持ちデータが扱いやすい!
横持ちデータを縦持ち変換(列のピポット解除)
それでは、さっそくパワークエリで横持ちデータを縦持ちデータに変換していきます。
取り込むデータは下記の月別の売上リストです。品名別の売上が月ごとに増えていく、いわゆる横長になっていくExcelデータになります。(データ分析においては、非常に扱いにくい…)

このデータをPowerBIに取り込み、クエリ内で縦持ち変換したい列を選択します。列を複数選択する方法は「Ctrlを押したまま列クリック」です。

「変換」タブから「列のピポット解除」をクリックすれば、縦持ち変換ができます!

これで横持ちデータを縦持ち化することができました!ワンクリックで非常に簡単ですね!
列のピポット解除には下記の3種類があります。

【列のピポット解除の種類】
①列のピポット解除
選択した列と今後追加される列を縦持ち変換
つまり、データが横に増えていった列に対しても更新時に自動で縦持ち変換してくれます。
②その他の列のピポット解除
選択した列”以外”と今後追加される列を縦持ち変換
縦持ち変換したい列が多い時に選択する列が少なくてすみます。
③選択した列のみをピポット解除
選択した列”のみ”を縦持ち変換
今後追加される列は縦持ち変換されないので注意です。
基本は①でOKで、横持ちデータの列が追加されても自動で更新されます!
【結論】
横持ち→縦持ちデータへの変換は「列のピポット解除」から!
PowerBI 横持ちデータを更新しグラフ化
横持ちデータの列が追加されても、きちんと縦持ちデータが更新されるか確認します。元の横持ちデータに一月分を追加し、PowerQueryをデータ更新します。

「列のピポット解除」にてクエリ内で縦持ち変換の設定はできているので、PowerBI側では更新ボタンをクリックするだけです!「プレビューの更新」をしてみると、きちんと4月分も縦持ち変換に成功しており、更新できていますね!

扱いやすい縦持ちデータができたので、グラフ化やスライサーの設定はいつも通りですね!今回は下記の設定でグラフを作成しています。
・グラフ:棒グラフ
・横軸:日付 縦軸:売上
・スライサー:品名

▶参考:PowerBIでデータを編集しグラフ作成
▶参考:PowerBIでグラフ軸、階層の設定
▶参考:PowerBIのスライサー/フィルターの設定
これで、横持ちデータを縦持ち変換して、グラフ作成まで完成できました!
【結論】
「列のピポット解除」を設定しておけば横持ちデータが更新されても問題無し!
PowerBIで横持ちデータを縦持ち変換 まとめ
今回はPowerBIのクエリで縦持ち変換する方法を紹介しました。
・横持ち、縦持ちデータについて
・横長のデータテーブルを縦長に変換(縦持ち変換)
・列のピポット解除機能の設定方法
横持ちデータだから分析できないや… とあきらめていた方も多いかと思います。今回の「列のピポット解除」を設定することで、簡単に縦持ち変換しデータ分析がしやすくなります!データ更新された列も自動で縦持ち化してくれるので、便利すぎます。PowerBIやPowerQueryで試してみてください!
下記でPowerBIの便利機能やよく使うDAX関数をまとめています。ぜひご参考下さい!
良ければ、☟下記のクリックし応援よろしくお願いします!励みになります!!
最後まで見ていただき、ありがとうございました!!
コメント