FORMAT関数で日付を年/月/日/時刻/曜日に変換(PowerBI)

PowerBI FORMAT関数 日付 変換 曜日 年 月 日DAX関数
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PowerBIで日付データを横軸にグラフを作成したが、デフォルトだとJanuaryなどの英語表記で少し見づらい…。そんな時に、DAX関数であるFORMAT関数を用いて、日付列から年/月/日を抜き取り、グラフの軸の階層に設定する方法を紹介します。

【本記事でできること】
・横軸の英語月を日本語に変更
・FORMAT関数を用いて日付から年、月、日、時刻、曜日を取得
・月名を1月、2月などの文字列に変換

・日本語の曜日を取得

FORMAT関数を用いた日付データの分解は必須設定レベルに便利ですので、ぜひご参考ください!

FORMAT関数で年/月/日/時刻を取得

それでは早速、日付列をFORMAT関数で年、月、日に変換していきましょう!

今回扱うデータは下記の日付別の売上リストです。各日付で製品名、購入者の性別、売上金額が入っているExcelデータになります。

PowerBI 取り込みデータ

現在こちらを用いて、下記のグラフやスライサーを作成しています。
グラフ:棒グラフ
縦軸:売上合計
横軸:日付

グラフの作成方法、軸の階層設定、スライサー設定は下記記事をご参考ください!
▶PowerBI データの追加とグラフ作成
▶PowerBI グラフ軸の変更、階層設定
▶PowerBI スライサー、フィルター設定

しかし、単純に横軸に日付を入れると、デフォルトでJanuary、Octoberなどの英語表記になります。これだと分かりづらいので、FORMAT関数で日本語月などに直していきます!

FORMAT関数で年、月、日の数値を抽出

PowerBIのデータ画面にてFORMAT関数で年、月、日の列を追加します。

FORMAT関数 PowerBI PowerQuery 年 月 日

DAX関数は下記の通りです。

年 = FORMAT(‘購入リスト'[日付],”yyyy”)
月 = FORMAT(‘購入リスト'[日付],”mm”)
日 = FORMAT(‘購入リスト'[日付],”dd”)

時間 = FORMAT(‘購入リスト'[日付],”hh”)
時刻 = FORMAT(‘購入リスト'[日付],”ttttt”)

【FORMAT関数】
=FORMAT(日付列,”カスタム文字”)
日付列をどのように表示させるかを指示するDAX関数!

よく使うカスタム日付の参考表
カスタム文字を変えることで、四半期や時間などの表示も簡単に設定可能です。

カスタム文字詳細説明
dd先頭に0をつけた日
ddd省略英語曜日(Sun-Sat)
mm先頭に0をつけた月
mmm省略英語月(Jan-Dec)
q四半期(1-4)
yyyy年4桁(例:2023)
yy年2桁(例:23)
ttttt時刻
hh先頭に0をつけた時間(00-23)
nn先頭に0をつけた分(00-59)
ss先頭に0をつけた秒(00-59)

▶参考:DAX関数 FORMAT

これで、年、月、日の数値を取得できました!

【関連記事】
・FORMAT関数を”使わずに”PowerQueryで年/月/週/日/曜日、年度を抽出する方法
▶パワークエリで年/月/週/日/曜日、年度の簡単
・FORMAT関数を使ったカレンダーテーブルの作成方法
▶PowerBIでカレンダーテーブルの作成方法(テンプレ公開)
・前年比/前月比などをさかのぼって計算できるDATEADD関数
▶DATEADD関数で前年/前月/前日比の取得
・日付間の差を計算できるDATEDIFF関数
▶DATEDIFF関数で日付間の差分を取得(在庫管理表の作成)

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数値を日本語名称の月に変更

続いて、月数値を1月、2月という日本語月名に変更します。
列を追加し、FORMAT関数で作成した月の数値の後に”月”を追加させればOKです。

PowerBI 英語月 日本月


日本語月 = ‘購入リスト'[月]&”月”
Excelと同様で列&”月”のように&でセルと”月”を合体させることが可能です。

これで、日付から日本語月の取得ができました!

PowerBIのグラフ横軸に年、月、日、時刻を設定

早速、作成した年/日本語月/日の列をダッシュボードのグラフに追加していきます。
年→日本語月→日
の順番にグラフの横軸の階層に入れていけばOKです。

グラフ階層 PowerBI FORMAT関数 年 月 英語月 日

FORMAT関数で列を作成することで、任意のわかりやすい横軸に変更することができました!

これでドリルダウン機能などで設定した項目別の深掘り分析もできます。
▶PowerBIのドリルダウン機能でデータの深掘り

【結論】
FORMAT関数を使って日付データから年、月、日を取得する!
年=FORMAT(日付列,”yyyy”)
月=FORMAT(日付列,mm”)
日=FORMAT(日付列,dd”)

時間=FORMAT(日付列,hh”)
時刻=FORMAT(日付列,ttttt”)

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FORMAT関数で日本語の曜日を取得

続いて、日付から日本語の曜日を取得し、PowerBIのスライサーに設定していきます。

【日付から曜日を取得】

曜日を取得する方法もFORMAT関数を使えば可能です!
しかし、デフォルトでは英語の曜日はありますが日本語の曜日はありません…

カスタム文字詳細説明
ddd省略英語曜日(Sun – Sat)
dddd英語曜日(Sunday – Saturday)

英語曜日 = FORMAT(‘購入リスト'[日付],”ddd”)

曜日 PowerBI 英語曜日 日本語曜日

日本語の曜日にするには、下記のように記載しましょう!

日本語曜日 = FORMAT(‘購入リスト'[日付],”aaa”,”ja”)

以前はFORMAT関数の”aaa”で日本語の曜日に変換されていましたが、現在は第3パラメータであるlocale_nameに”ja”と記述する必要があります。

PowerBI 日本語曜日 曜日 FORMAT DAX

ちなみに、”aaa”を”aaaa”にすると、土→土曜日と省略されずに表示されます。

【スライサーに設定】

下記のように作成した「年」や「日本語月」「曜日」をスライサーに設定します!フィールドに作成した日本語月や曜日を入れればOKです。

スライサー PowerBI FORMAT関数 フィールド

スライサーを設定しておけば、フィルターをかけた分析がすやすくなりますね!
▶PowerBIでスライサーの設定方法

【結論】
FORMAT関で日本語の曜日の取得は第3パラメータに”ja”を追加する!
日本語曜日=FORMAT(日付列,”aaa”,”ja”)

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(番外編)文字列をyyyy/㎜/ddの日付形式に変換

今回は問題ありませんでしたが、下記のように日付が文字列の場合があります。
1列目が「2023-01-01」などテキスト型になっています。
これではもちろんグラフの横軸には使えません。

PowerBI データ 文字列 日付変換

この文字列から年、月、日を抽出し、yyyy/㎜/ddの日付形式に変換していきます。

まずは、1列目の文字列からDAX関数で年、月、日を取得します!

【DAX関数で年/月/日の取得】
年 = LEFT(‘売上フォルダ'[読込ファイル],4)
月 = MID(‘売上フォルダ'[読込ファイル],6,2)
日 = MID(‘売上フォルダ'[読込ファイル],9,2)

LEFT関数で左から4文字を取得で年を取得、
MID関数で6文字目から2文字取得させ月を取得、
MID関数で9文字目から2文字取得させ日を取得しています。

PowerBI 年 月 日 MID LEFT RIGHT関数

▶参考:LEFT関数
▶参考:MID関数
▶参考:RIGHT関数

ここまでくれば、この年/月/日を使ってDATE関数でyyyy/㎜/ddの日付形式にすればOKです。

【DATE関数で日付形式へ変換】
日付 = DATE(‘売上フォルダ'[年],’売上フォルダ'[月],’売上フォルダ'[日])

=DATE(yyyy,mm,dd)

とDATE関数で年/月/日を日付形式に変換しています。

一列目のテキスト列から日付形式の列を追加できました!

PowerBI DATE関数 DAX 日付

▶参考:DATE関数

下記記事でファイル名を日付へ変換する場合の実例を説明しています!
▶PowerBI、PowerQueryでフォルダ内の複数データの取り込み、結合/編集

【結論】
LEFTやMID関数DATE関数などでテキストを日付形式に変換

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FORMAT関数で日付から年/月/日/時刻/曜日を取得する方法まとめ

今回はPowerBIのDAX関数であるFORMAT関数を用いて日付を変換する方法を紹介しました。

・FORMAT関数で日付列から年、月、日、時刻、曜日を取得
・月、曜日を英語から日本語名に変換
・作成した年や曜日をスライサーに設定
・テキスト型を日付形式に変換

PowerBIのグラフ作成時のデフォルトでは、月名が英語表記になったりと使いづらい点があります。今回の方法で自分でカスタムした任意の列をグラフ軸にするのが良いかと思います。ぜひ参考にしてみてください!

下記でPowerBI、PowerQueryの便利機能と
DAX関数をまとめていますので、ぜひご参考下さい。

▶PowerBI、PowerQueryの便利機能と学習方法まとめ

よく使うDAX関数まとめ

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最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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