PowerBIでデータの連携と結合(クエリのマージ、クエリの追加)

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今回は非常に便利なPowerQueryの「クエリのマージ機能を使ったデータ連携」「クエリの追加機能を使ったデータ結合」の方法を紹介します。

【本記事でできること】
・クエリのマージでデータ連携の方法
・リレーション、LOOKUPVALUE関数、クエリのマージの違い
・クエリの追加でデータを結合する方法

データの連携は「クエリのマージ」、データの結合は「クエリの追加」を使えばワンクリックで簡単にできます!PowerBIもPowerQuery(パワークエリ)も同様です。

PowerBIでデータを連携する方法(クエリのマージ)

PowerBIのクエリ内の「クエリのマージ」機能を使って、異なるデータを連携させる方法を紹介します。

ExcelのVLOOKUP関数や、リレーションでの連携と同じような感じですが、クエリのマージ機能ですと、データをワンクリックで一つにまとめることができます

クエリのマージ データ連携 PowerBI PowerQuery パワークエリ
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PowerBIでデータ連携の方法と種類

まずは、クエリのマージが、LOOKUPVALUE関数やリレーションでの連携と何が違うのかを説明します。

PowerBI、PowerQueryでデータを連携する方法は大きく3種類です。
①LOOKUPVALUE関数でデータの連携
②リレーションでデータの連携
③クエリのマージでデータ連携(今回解説!)

データ連携 PowerBI PowerQuery クエリ リレーション LOOKUPVALUE関数

①LOOKUPVALUE関数でデータの連携
ExcelのVLOOKUP関数と同様のことが可能なDAX関数である「LOOKUPVALUE関数」を用いて1列づつデータ連携する方法です。1列づつ関数で設定するので、連携列が多い場合は面倒です。また、LOOKUPVALUE関数で何列もデータ連携を設定するとデータ容量が大きくPowerBIが重くなる原因になります。

PowerBI LOOKUPVALUE関数 データ連携 PowerQuery クエリ

▶PowerBIでVLOOKUP関数的にデータ連携(LOOKUPVALUE関数)


▶Powerクエリのデータ処理速度を速くする方法

②リレーションでデータの連携
キー列で連携させるリレーション方法です。PowerBIのモデル画面でキー列どうしをドラック&ドロップしてリレーション設定するだけなので、簡単かつ便利です。また、データ容量としても軽くなり、処理が重たくならないのも大きなメリットです。

リレーション PowerBI
リレーション PowerBI


▶PowerBIのリレーション機能を使って複数データの連携

③クエリのマージでデータ連携(今回解説!)
今回はデータ同士を横にくっつける「クエリのマージ」を使ったデータの連携方法を紹介します。一つにデータがまとまり、扱いやすいのは今回紹介する「クエリのマージ」の方法かと思います。

クエリのマージ 連携 PowerBI PowerQuery クエリ

【結論】
複数あるシートを一つのデータにまとめて一気に連携したい場合はクエリのマージ!

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クエリのマージでデータ連携する方法

それでは具体的に「クエリのマージ」を用いたデータ連携方法を説明していきます。

今回、PowerBIに取り込むデータは下記の2つです。

・売上データ
製品番号、日付、性別、売値、購入数、売上がのった生データ。

売上データ PowerBI 取り込みデータ

・製品マスタ
棚番号、商品名、製品IDが入っている製品のマスタテーブル

売上データの「製品番号」と製品マスタの「製品ID」をキーにデータを連携していきます。(今回のように列名が異なっていても問題なく連携できます。)
クエリにデータを取り込んだら、
「ホーム」→「クエリのマージ」をクリック

クエリ PowerBI クエリのマージ

既存のデータとして、データを連携しマージしたい場合は「クエリのマージ」、新しくデータテーブルを作成したい場合は「新規としてクエリをマージ」を選択します。

今回は新しく作成したいので、「新規としてクエリをマージ」を選択しました。マージのプレビュー画面が開くので、どの列をキーにしてデータを連携させたいかを指定します。
連携させたいデータを選び、キーにしたい列名をクリックすればOKです。

クエリのマージ PowerBI 連携 マージ

結合の種類は「左外部」「右外部」「完全外部」「内部」「左反」「右反」の6種類あります。

クエリのマージ 結合の種類 左外部 右外部 完全外部 内部

今回のように生データなどにマスタを連携させる場合だと、基本は一番上の左外部でOKです。左の売上データに製品マスタの情報を右に追加しマージさせていることになります。

結合の種類のイメージと説明は下記です。
詳しくはMicrosoftのページでご確認ください!
(Microsoft)クエリのマージの概要、結合の種類

クエリのマージ 結合の種類 左外部 右外部 完全外部 内部 左反 右反

OKボタンでマージのプレビュー画面を閉じると、新しくマージ1というデータテーブルが作成されます!

クエリのマージ データ作成

クエリのマージで連携させた、製品情報が「Table」として売上データの右列に追加されました。

クエリのマージ Table 展開

この「Table」に製品マスタ内の情報が入っているので必要なデータを展開すればOKです。展開方法は、列名の右にある「←→」のアイコンをクリックし、展開したい項目にチェックを入れればOKです。(今回は製品IDは売上データにあるので、チェックを外しています。)

クエリのマージ 展開 プレフィックス 元の列名 元の列名をプレフィックスとして使用します

売上データに製品情報をマージして連携することができました!データを連携し、表示したい項目のみを展開して一つのデータにまとめることができるので非常に便利です。

PowerBI データのマージ 連携

元の列名をプレフィックスとして使用しますのチェックですが、チェックを入れると「製品情報.棚番号」のように、どのデータから取得したかが分かるようになります。(列名が長くなるので、特にチェックを入れる必要はないですね…)

元の列名をプレフィックスとして使用します クエリのマージ

【ポイント】
クエリのマージ、「左外部」でデータ連携!
・必要なデータ列を展開し表示させる!

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PowerBIでデータを結合する方法(クエリの追加)

次に複数シートに分かれたデータ同士を縦に結合して一つのデータにする方法を紹介します。

クエリの追加 PowerBI PowerQuery データの結合

【クエリの追加でデータ結合する方法】

今回、取り込むデータは下記の月別にシートが分かれた売上データです。先ほどと同様に製品番号、売上月、性別、売値、購入数、売上がのった生データです。

・売上月が1月のデータ

・売上月が2月のデータ

これらの1~4月のデータを取り込んで、一つに結合したデータテーブルを作成していきます。

クエリ画面の「クエリを新規クエリとして追加」をクリックします。

クエリの追加 新規クエリ PowerBI 結合

今回は1~4月の3つ以上のデータを一つに結合したいので、「3つ以上のテーブル」にチェックを入れます。結合したいデータである1~4月のデータを選択し「追加するテーブル」に追加していきます。

クエリの追加 3つ以上 PowerBI PowerQuery クエリ

追加1というクエリが新規に作成され、1月、2月、3月、4月とデータが縦に結合されたデータテーブルを作成することができました!

PowerBI クエリの追加 結合

「クエリの追加」を使えば、シートが異なるデータを縦に結合し一つの大きな生データにすることができますね!

【参考記事】
フォルダ内の複数データの取り込み、データ連携

【ポイント】
クエリの追加から、結合したいデータを選択する!

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PowerBIでデータの連携と結合 まとめ

今回はPowerBIやPowerQueryの必須機能である「クエリのマージ」を用いたデータの連携、「クエリの追加」でデータの結合を紹介しました。

・クエリのマージでデータ連携の方法
・リレーション、LOOKUPVALUE関数、クエリのマージの連携の違い
・クエリのマージは複数データが一つにまとまる
・クエリの追加でデータを結合する方法

PowerBIのクエリ内やExcelのPowerQueryでも同様ですので、ぜひマスターしてみてください!

下記でPowerBIの便利機能とDAX関数をまとめていますので、ぜひご参考下さい。

▶PowerBI、PowerQueryの便利機能とDAX関数まとめページ

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最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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