今回はPowerBIの処理速度を速くする方法を紹介します。
【こんな方におすすめ!】
・PowerBIやPowerQuery(パワークエリ)が重い、遅い
・いままで問題なかったのにいきなり遅くなった
【本記事でできること】
・処理速度を速くする7つの方法紹介
PowerBIもPowerQuery(パワークエリ)も同様ですので、
遅いと感じたら本記事の方法を順番に試してみてください!
PowerQuery / PowerBI を速くする7つの方法
Power QueryとPower BIが重いと感じたら下記①~⑦の項目を試してみるとよいと思います。Power QueryとPowerBI内のクエリは一緒なので、同様の対策が可能です。
①~⑤までがクエリ内の処理速度を速くする方法 ⑥はデータソース、⑦はそもそものアプリケーションの対策になります。
それでは、各項目を詳しく説明していきます。
①不要な列、行は早めに消去する
いろいろとステップを適用した後に、
不要な列や行を消去するのはもったいないです!
最初に不要な列や行を消去しといて、軽くしておき処理を進めるのが最適です。
例えば下記左のステップだと、データの型変換や列名変更などの後に列を削除しています。右のステップのように列の削除を先にもってくることで、処理速度を速くすることができます!
ちなみにステップの順番を入れ替える方法は、入れ替えたいステップの上で
「右クリック」→「前に移動」
で可能です。
【結論①】
不要な列、行の消去は早めのステップで実行する!!
②複数ステップを同じステップにまとめる
ステップを不要に増やすのは処理速度を遅くします。
できるだけ、列追加や名前変更は同じステップで処理を終わらせるようにしましょう!
例えば下記のように、条件列を追加、その列名を変更する処理で2ステップになる場合を想定します。これは一つのステップにまとめることが可能です。
・従来のステップ
追加された条件列
→カスタムという列名で列を作成
名前が変更された列
→カスタムを西東日本に変更
・改善後のステップ
追加された条件列
→列名もセットで変更
= Table.AddColumn(変更された型, “西東日本“, each if [地域] = “関東” then “東日本” else if [地域] = “東北” then “東日本” else “西日本”)
2ステップを一つにまとめることができる!!
複数あるステップを一つにまとめることができないか、もう一度見直してみてください!
【結論②】
複数のステップをできるだけ一つにまとめる!!
③不要なステップを削除する
②と同様の観点から、不要なステップがないか再確認してみてください。
Power Queryの処理は、「やろうとしたんだけどやっぱりやめた」場合にもステップが入る場合があります。そのような処理がされてないか再度確認しておきましょう。
例えば下記のように、フィルター処理させようとしてやめた場合などにもステップが入ってしまいます。何もせずにOKボタンを押した場合に追加され、キャンセルを押した場合は追加されません。
意外とやりがちな不要なステップの追加なので、
処理コードが意味あるものか?
を確認しておきましょう!
他、ステップ内に不要なソート(並び替え)をしていないかもチェックしましょう。基本、PowerQuery内での並び替えは不必要な場合が多いです。
【結論③】
不要なステップを消去する!
特にフィルターで何もしない場合の不要なステップの追加
ソート(並び替え)で追加される不要なステップの追加に注意!
④データ型の変更は最後に行う
データ型の変更はデータを取り込んだ際にデフォルトで早めの段階にされがちです。
「データ型変更を一つのステップにまとめる」
「データ型変更のステップは最後にもってくる」
ことでで処理速度が速くなります。
データ型のエラー対策の観点からも、
型変換はステップの最後のほうで実施するのが良いです!
PowerQueryのエラー対策は下記で詳しく説明しています!
▶PowerQueryのエラー対策、型変換やデータソースエラー
【結論④】
データの型変換は一つにまとめ、最後のステップで実施する!
⑤不要なマージをしない、リレーションに変更する
Excelに慣れている方は不要なマージ(データ結合)をしがちです。
PowerBIには大きく3種類のデータ連携方法がありますが、データ容量的には「②リレーション」が一番軽く、処理速度が速くなります。
リレーションで対応可能な場合は不要なマージをしないようにしましょう。
「①LOOKUPVALUE関数」「②リレーション」「③クエリのマージ」の詳しい連携方法の説明は下記でしているのでぜひご参考ください!
【参考記事】
▶PowerBIでLOOKUPVALUE関数を用いたデータ連携
▶Excelパワーピポットでリレーション機能を使ったデータ連携
【結論⑤】
リレーションを活用して不要なマージをしない
⑥データソースの見直し
こちらはあまりないかと思いますが、
取り込みデータを選べる場合にはより軽いデータを選択しましょう。
例えば、ExcelとCSVで取り込みデータを選べる場合は、
CSVを選択するほうが処理速度が速くなる可能性が高いです。選択できる場合は最良なデータソースファイルを選ぶようにしましょう!
【結論⑥】
データソースを見直そう!
⑦最新バージョンにする
PowerBIが最新でない場合は処理が遅くなる可能性があります。
直近あまり更新していない方は、最新バージョンに更新しておきましょう。
◆バージョンの確認方法
「ファイル」→「バージョン情報」で確認可能です。
◆最新のバージョンと比較
MicrosoftのPowerBIのページから「詳細」タブを開いて
最新バージョン情報を確認できます。
▶Microsoft PowerBI Desktop ホームページ
古い場合は、最新版に更新しておきましょう。
【結論⑦】
PowerBIが古いバージョンの場合は最新版に更新する
Power Query / PowerBI を速くする方法まとめ
今回はPowerQueryが重いときに処理速度を速くする7つの方法を紹介しました!
・PowerQueryの処理を軽くする①~⑤の方法
・⑥データソース、⑦バージョンの更新
PowerBIやPowerQueryで、試してみてください!
下記でパワークエリやPowerBIの便利機能とDAX関数をまとめていますので、ぜひご参考下さい。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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