【PowerBI】IF関数の使い方、複数条件の設定

IF関数 複数条件DAX関数
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PowerBIのIF関数の設定方法を紹介します。
・PowerBIのIF関数の説明
・IF関数を「新しい列」で追加する方法
・AND/OR/NOT関数で、IF関数内の複数条件を設定
よく使うDAX関数なので、ぜひ、ご参考下さい。

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PowerBI IF関数の説明

DAX関数であるIF関数は
条件式を設定し「条件に合った場合」「条件に合っていない場合」で処理を変える関数です。

【IF関数】構文
 IF(<logical_test>, <value_if_true>, <value_if_false>)

 logical_test:評価する式(条件式)
 value_if_true :条件に当てはまる場合に返す値
 value_if_false:条件に当てはまらない場合に返す値

つまり
= IF(条件式,条件に合う場合に返す値, 合わない場合に返す値)

参考:Microsoft Docs IF関数

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PowerBI IF処理列の追加

下記で作成したテーブルにIF関数でカナダとそれ以外を指定していきます。

◆IF関数列を新しい列で追加

取り込んだデータに新しい列を追加するので、レポート画面ではなく、データ画面を出します。
※データ画面はPowerBI内の左にある表のようなアイコンをクリック!

PowerBI データ画面

新しい列を追加してIF関数を設定します。
”ホーム”⇒”新しい列”をクリックし追加します。

列 = の部分にIF関数を設定して「国名がカナダの時とそれ以外」を作成していきます。

列名:カナダかそれ以外
構文:IF関数
IF(①条件式,②条件に合う場合に返す値, ③合わない場合に返す値)
・①条件式:国名=カナダ
・②条件に合う場合に返す値:カナダ
・③条件に合わない場合に返す値:以外

カナダかそれ以外 = if(‘生データ'[国]=”Canada”,”カナダ”,”以外”)

IF関数 PowerBI 条件

カナダかそれ以外の列をIF関数を設定して追加することができました!

◆データ列を指定する場合は、「’」シングルクォーテーションで列候補が出ます!
→「’」で国列を探して「=”Canada”」で条件を設定しました。

◆文字を返したいときは「””」で囲う
→「”カナダ”」のように囲いましょう。Excelと一緒です。

追加した列でスライサーの設定

レポート画面に戻り、作成した「カナダかそれ以外列」をスライサー設定していきます。
まずは、視覚化からスライサーアイコンをクリックして追加します。

スライサーのフィールドに、IF条件で作成した「カナダかそれ以外」の列をドラック&ドロップします。これで、カナダ、以外を抽出できるフィルターの完成です!

完成!例えば、スライサーで「カナダ」だけを選択すると、カナダだけが抽出されたテーブルになります。

スライサーの詳しい設定方法は下記をご参考下さい!

IF関数を使って、条件を設定して列を追加することができました!

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PowerBI IF関数で複数条件(AND、OR、NOT関数)

IF関数で複数条件の設定方法を紹介します。

複数条件の設定方法は下記3つです。それぞれ説明します。

・AND関数、&&
 →すべての条件を満たす場合(○○かつ○○)
・OR関数
 →一つでも条件を満たす場合(○○または○○)
・NOT関数

 →その条件を満たしてない場合(○○以外、○○ではない)


DAX関数はExcel関数の設定方法と若干異なるので注意です!

IF関数で複数条件 ANDの併用

◆すべての条件を満たす複数条件の設定

すべての条件を満たす場合(○○かつ○○)の複数条件の設定方法です。

【結論】

条件式を「&&」で繋げて複数条件を設定するだけ!
・AND関数は2つの条件しか設定できないので、「&&」が便利

例えば、IF関数で月から季節を追加していきます。

列名:季節
IF(①条件式,②条件に合う場合に返す値, ③合わない場合に返す値)
・①条件式:月(数値)が3以上かつ、5以下
・②条件に合う場合に返す値:春
・③条件に合わない場合に返す値:その他

季節 = IF(‘生データ'[月(数値)]>=3 && ‘生データ'[月(数値)]<=5,”春”,”その他”)

①の条件式を「&&」で繋げて複数条件を設定するだけです。
これで、3月以上かつ、5月以下を春と指定した構文になります。

③に更にIF文を入れていけば、季節設定が可能です。
・3月以上かつ、5月以下を”春”
・6月以上かつ、8月以下を”夏”
・9月以上かつ、11月以下を”秋”
・その他を”冬”
と設定したIF関数を用いた複数条件の設定が下記です。

季節 =
IF(‘生データ'[月(数値)]>=3 && ‘生データ'[月(数値)]<=5,”春”,
 IF(‘生データ'[月(数値)]>=6 && ‘生データ'[月(数値)]<=8,”夏”,
  IF(‘生データ'[月(数値)]>=9 && ‘生データ'[月(数値)]<=11,”秋”,”冬”)))

PowerBI IF関数 複数条件 AND

季節の列を追加することができました!

PowerBI IF 複数条件 アンド

追加した列でスライサーの設定

この季節列を、先ほどと同様にスライサーに入れ込むと季節でソート可能になります!
※例:夏だけをスライサーでフィルターをかけた場合

【なぜAND関数を使わないのか?】
2つの複数条件しかできないから。

条件式内にAND関数を使って、下記構文でもいけます。
季節 = IF(AND(‘生データ'[月(数値)]>=3 ,’生データ'[月(数値)]<=5),”春”,”その他”)

ただ、AND関数は
AND(<logical1>,<logical2>)
と2つの条件式しか設定できません。つまり、更に条件が増えていく場合に対応できません。

「&&」だと何個でも条件を繋げることが可能なので、
全ての条件を満たす場合の複数条件の設定は「&&」を使うようにしましょう!

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IF関数で複数条件 ORの併用

◆一つでも条件を満たす場合の複数条件の設定

一つでも条件を満たす場合(○○または○○)の複数条件の設定方法です。
Excel関数だとOR関数にあたります。

【結論】

・PowerBIでor関数の複数条件は
 条件式をパイプ「||」で繋げて設定する!
 ※キーボードの場所は\マークがあるとこ

例えば、IF関数で国名がフランス、またはドイツを欧州として追加していきます。

列名:欧州かそれ以外
IF(①条件式,②条件に合う場合に返す値, ③合わない場合に返す値)
・①条件式:Germany(ドイツ)または、France(フランス)
・②条件に合う場合に返す値:”欧州”
・③条件に合わない場合に返す値:”それ以外”

欧州かそれ以外 = IF(‘生データ'[国]=”Germany” || ‘生データ'[国]=”France”,”欧州”,”それ以外”)

PowerBI OR関数 パイプ

①の条件式をパイプ「||」で繋げて複数条件を設定するだけです。
これで、国名がドイツまたは、フランスを指定した構文になります。

欧州またはそれ以外の列を追加することができました!

追加した列でスライサーの設定

この列を、先ほど同様にスライサーに入れ込んで、欧州でソート可能になります。
欧州を抽出すると、無事ドイツとフランスだけのテーブルになりましたね!

一つでも条件を満たす場合の設定、
Excel関数の「or関数」を使いたいときはパイプ「||」で繋げる!!

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IF関数で複数条件 NOT関数

◆その条件が満たされてない場合の設定

Excel関数でいうNOT関数や<>、つまり「○○以外」の条件の指定です。

【結論】

・PowerBIでNOT関数は
 IF条件内にNOT関数を使って指定する!

例えば、IF関数で欧州かつ冬以外の列を追加していきます。

列名:欧州かつ冬以外
IF(①条件式,②条件に合う場合に返す値, ③合わない場合に返す値)
・①条件式:欧州かつ、冬以外
・②条件に合う場合に返す値:”欧州かつ冬以外”
・③条件に合わない場合に返す値:””

欧州かつ冬以外 =
IF(‘生データ'[欧州かそれ以外]=”欧州” && NOT(‘生データ'[季節]=”冬”),”欧州かつ冬以外”,””)

先ほどの「&&」と今回のNOT関数を組み合わせた構文になっています。

PowerBI NOT関数

【NOT関数】構文
 NOT(<logical>)
 つまり、NOTの中に条件式を入れて”それ以外”を設定できます。

参考:Microsoft Docs NOT関数

これで、欧州かつ、季節が冬以外を指定した構文になります。

欧州またはそれ以外の列を追加することができました!

追加した列でスライサー設定

先ほどと同様にスライサーに入れ込んで、欧州かつ冬以外を抽出できますね!

PowerBI IF関数 複数条件

○○以外」を指定したいときは、NOT関数を使

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よく使うDAX関数リスト

今回はPowerBIのIF関数の設定方法を紹介しました。
・PowerBIのIF関数の説明
・IF関数を「新しい列」で追加する方法
・AND/OR/NOT関数で、IF関数内の複数条件を設定

これらを理解しておけば、PowerBI内でのIF文は問題無いと思います!

PowerBIのドリルダウン、スライサー、リレーションなど、
よく使う便利機能9選とDAX関数をまとめているので、ぜひご参考下さい!

PowerBI 便利機能9選、学習方法の紹介

▶よく使うDAX関数まとめ

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