チェック項目(決算/GAAP/営業CFマージン)
アップルについて下記の[決算状況]、[GAAP分析]、[営業キャッシュフローマージン]目線で銘柄分析しています。じっちゃまこと広瀬隆雄氏やオニールの成長株発掘法などの様々な投資本で重要視される項目なのでチェックしてみて下さい!
【決算状況】
下記①②③全てが〇ならば「良い決算」として過去の四半期決算を振り返っています。
No. | チェック項目 |
① | EPSがコンセンサス予想を上回る |
② | 売上高がコンセンサス予想を上回る |
③ | ガイダンスがコンセンサス予想を上回る |
【GAAP分析】
業績の成長性や粉飾が無いかの確認として、下記3点をチェックしています。
No. | チェック項目 |
① | CFPSが毎年右肩上がりか? |
② | EPSは毎年右肩上がりか? |
③ | EPSよりCFPSの方が数字が高くなっているか? |
【営業キャッシュフローマージン】
どれだけ効率的に稼げているか?の指標として、下記2点をチェックしています。
No. | チェック項目 |
① | 営業CFマージンは15%以上あるか? |
② | 営業CFマージンは右肩上がりか? |
Appleとは?(AAPL)
Appleは、「iPhone」やタブレットの「iPad」をはじめとした移動通信機器やPCの「Mac」や関連製品、ソフトウェアの製造・販売やサービス事業などを展開しています。売上の半数以上を占めるのは「iPhone」ですが、近年はアップルペイ等などのサービス事業も業績を伸ばしています。
ハードウェア生産は工場を持たない、ファブレス企業です。ここが利益率の高い強い企業である所以とも言えます。企画、設計、販売に特化しており、よりカッコいい革新的なものを創出する会社ですね。Apple社の業績や製品リリースは、Apple社製品の部品生産等を行っている企業の業績にも波及することが多く、その動向に常に注目が集まります。

アップル(AAPL)の決算
【決算】
No. | チェック項目 |
① | EPSがコンセンサス予想を上回る |
② | 売上高がコンセンサス予想を上回る |
③ | ガイダンスがコンセンサス予想を上回る |
「良い決算」かどうかの決算の調べ方は下記をご参考下さい!
▶米国株の決算の調べ方(EPS、売上高、ガイダンス)
この観点から過去のアップルの四半期決算を振り返っています。
アップルの決算結果まとめ(AAPL)
過去からの四半期決算を振り返っています。
【①EPS、②売上高、③ガイダンス>コンセンサス(市場)予想のチェック】

【AAPL今期決算】※23/5/4
◆Good
・営業利益率+14%と回復(前年12.5%)
・高利益率のサービス事業は堅調
・$90Bの自社株買いを発表
◆Bad
・前年同期比で売上高▲3%と減速
・来季も減少と発表
インドに注力することを強調
【決算まとめ】
EPS、売上高は予想に未達×、ガイダンスは発表無し
上記の形でGAFAMについて過去決算の成績表と次回決算日をまとめているので☟ご参考下さい!
アップルの次回決算日
次回決算日はinvesting.comでは
2023/7/26
未だ確定ではないので、決算日目途になります。おそらく1ヵ月ほど前には確定するかと思います。次回決算も更新していきます!
決算日の確認方法は、下記をご参考下さい!複数銘柄を一気に調べる方法などを詳しくまとめています。
▶米国株の決算日の調べ方
アップルのGAAP分析(業績分析)
GAAPとは「米国株会計基準」の略で、
正式な会計基準に沿って計算された利益のことです。
いわゆる決算で報告される正式な数値になります。
GAAPは1株あたりの業績を把握できるチャートになります。
EPS :1株当たり利益
→”純利益” を ”発行済株式数(希釈後)” で割ったもの
CFPS:1株当たり営業CF
→”営業キャッシュフロー” を”発行済株式数(希釈後)” で割ったもの
SPS :1株当たり売上高
→”売上高” を ”発行済株式数(希釈後)” で割ったもの
重要なチェック項目に対してどうだったかを評価しています。英語版ヤフーファイナンスからGAAPグラフを作成しチェックしています。
No. | チェック項目 |
① | CFPSが毎年右肩上がりか? |
② | EPSは毎年右肩上がりか? |
③ | EPSよりCFPSの方が数字が高くなっているか? |
【GAAPグラフ】

説明 | ’17/9 | ’18/9 | ’19/9 | ’20/9 | ’21/9 | ’22/9 |
EPS(1株当たり利益) | 2.30 | 2.98 | 2.97 | 3.28 | 5.61 | 5.92 |
CFPS(1株当たり営業CF) | 3.03 | 3.87 | 3.73 | 4.60 | 6.17 | 7.24 |
SPS(1株当たり売上高) | 10.91 | 13.28 | 13.99 | 15.66 | 21.69 | 23.38 |
【①②③のチェック】
①CFPSが毎年右肩上がりか?
基本的に右肩上がりで非常に良いグラフです。
②EPSは毎年右肩上がりか?
こちらも右肩上がりで素晴らしいチャートです。
③EPSよりCFPSの方が数字が高くなっているか?
毎年、EPS<CFPSとなっていて問題ないですね。
チェック項目にはないですが、1株当たりの売上高(SPS)も右肩上がりと売上高成長率も素晴らしいです。
【GAAPまとめ】
SFPS、EPS、SPS共に右肩上がりで素晴らしいチャート!
アップルの営業キャッシュフローマージン
続いて、営業CFマージンです。
営業CFマージンの調べ方と詳しい説明は下記でしていますので、ご参考にして下さい!
【営業CFマージン】
下記2点をチェックし、評価しました。
上記の通り、英語版のヤフーファイナンスから営業CFを売上高で割って算出しています。(GAAPの方からCFPS(一株当たり営業キャッシュフロー)をSPS(一株当たり売上高)で割算しても同様です)
No. | チェック項目 |
① | 営業CFマージンは15%以上あるか? |
② | 営業CFマージンは右肩上がりか? |

①営業CFマージンは15%以上あるか?
31%と余裕の15%以上です。
アップルが効率的にお金を稼いでいるかが分かりますね。
工場を持たない、ファブレス企業の強みかなと思います。
②営業CFマージンは右肩上がりか?
高い水準で横ばいなので問題なしと言えます。
【営業キャッシュフローまとめ】
余裕の15%以上でムダな経費をかけずに効率的に稼いでいる!
Apple 決算/業績まとめ
アップル【AAPL】
決算:今期は「良い決算」
業績:営業CFマージンも高く、GAAPなどの業績面も強し
iPhoneの売上が低迷する中、利益率の高いサービス事業などが好調で回復傾向です。インドに注力していくとのコールで協調されており、今後の決算でしっかり確認していきます。
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